世界の金融の歴史辞典主に現代史(1945年以降)に絞った、各国の金融・経済の歴史年表サイト
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ロシアの金融の歴史

ロシアはご存知のように、1980年代まではソビエト連邦の一部であり、社会主義国家であった為、株式など金融マーケットも存在しませんでした。ロシア連邦として生まれ変わった90年代、急速に資本主義化が進みましたが、その一方で国民生活との乖離が大きく、高いインフレに見舞われていました。1998年の通貨=ルーブルのデノミ実施や、その後の国債のデフォルトなどが、ロシアが資本主義化する過程での、混乱のピークでした。

年月 分類 事柄
1985年3月 政治・外交 ミハイル・ゴルバチョフが書記長就任。
民主化&自由競争化の改革を進める(ペレストロイカ)。
1986年1月 日本関連 ソビエト連邦と日本との間に租税条約が締結
現在のロシアとも、この条約が継続されている
1990年7月 金融 ロシア連邦中央銀行が設立
通貨=ルーブルの発券業務等を行う、ロシアの中央銀行。
1990年8月 金融 証券取引所SPBEXが設立
サンクトペテルブルグ証券取引所。現在もRTS傘下として存在。
1991年12月 政治・外交 12月25日、ソビエト連邦崩壊 ⇒ ロシア連邦が設立
ボリス・エリツィンが初代大統領に就任。
1992年1月 金融 外為取引所MICEXが設立
当初は為替取引が主。1997年からはロシア人向けの株式取引も始まる。
1995年9月 金融 証券取引所RTSが設立
外国人向けの証券取引所。ルーブル及び米ドルでの取引が可能。
1996年7月 日本関連 日本初のロシア株関連ファンド「オーロラU東欧投資ファンド」が野村グループより発売される。
1998年1月 金融 ロシアの通貨・ルーブルが1000分の1のデノミを実施
エリツィンの失政で、脱税・汚職など経済の混乱が続いていた事が原因。
1998年5月 政治・外交 ロシアがサミットに本格参加。以降、G7がG8になる
1998年8月 金融 ロシア政府が国債のデフォルト(債務不履行)を宣言
年初のデノミに加え、原油安やアジア通貨危機で税収が悪化。IMFの融資を受けるも、エリツィンが議会をまとめられないことが拍車を掛け、政府が債務支払いの90日間停止を発表、ロシア国債はデフォルトとなった。
1999年12月 政治・外交 エリツィンが大統領職を辞任
2000年3月 政治・外交 ウラジーミル・プーチン大統領が誕生
2001年11月 その他 ゴールドマンサックスがBRICsという概念を発表
2003年7月 その他 大富豪ロマン・アブラモヴィッチが英サッカークラブ・チェルシーを120億円で買収。ロシアマネーが世界で台頭する象徴となる。
2004年1月 金融 政府系ファンドの前身「安定化基金」が設立
2004年12月 金融 ガスプロムの再編
世界最大のガス企業であり、ロシア最大の企業でもあるガスプロムの株式を、ロシア政府が過半数を取得(国有化)し、国策企業となる。
2005年2月 金融 通貨ルーブルがドル&ユーロとの通貨バスケットを採用
ルーブルは緩やかな管理通貨制度が取られる事になった。
2006年1月 経済 1月1日、ウクライナへのガス供給を停止。
※しかしこの年、ガスプロムの時価総額は世界3位になる
2006年9月 経済 サハリン2の開発中止命令。12月にはガスプロムが経営の過半数を取得。
2007年 その他 2014年ソチ冬季五輪開催決定
2008年1月 金融 政府系ファンド「国民福祉基金」が設立
2004年設立の安定化基金が再編。
2008年3月 政治・外交 ドミートリー・メドべージェフが大統領が誕生
しかし実権は首相のプーチンが握る「傀儡政権」と揶揄される。
2008年5月 金融 5月19日、平均株価=RTS指数が史上最高値の2487.92を記録
特に原油価格の高騰(下記)の恩恵が大きい。
2008年7月 その他 7月11日、WTI原油価格が史上最高値(147.27ドル)を記録
2008年7月 日本関連 日本初のロシア株を対象とするETF(NEXT FUNDS ロシアRTS連動ETF)が大証に上場する【証券コード:1324】
2008年9月 金融 リーマンショックを受けて、証券取引所が2日間の取引停止
ロシアでも株価は大暴落した。
2008年9月 金融 民間金融機関2社(スビャジ銀行・ルネサンスキャピタル)が経営破綻
ロシア政府が公的資金を投入(国有化)して事態の収拾を図る。
2009年1月 経済 再びウクライナへのガス供給を停止
2009年11月 日本関連 SBI証券がロシア企業の個別株式の取り扱いを開始
2011年6月 金融 証券取引所のMICEXとRTSが経営統合
MICEXがRTS株式の過半数を取得する形で合併。同年12月から取引開始
2012年5月 政治・外交 プーチンが大統領に再度就任
2014年2月 政治・外交 ロシア軍がウクライナ(クリミア)に侵攻
2014年11月 金融 通貨ルーブルが変動相場制へ移行
原油安=ロシア経済の低迷によるルーブル安を支えきれなくなり、通貨バスケット制を放棄。
2014年12月 金融 ルーブル危機が勃発
政策金利を一気に6.5%上げて17%にするも、通貨安が止まらず。

しかしロシア経済は、98年のデフォルトを底に盛り返します。無能だったエリツィンが失脚し、プーチンが強力なリーダーシップを取ったことや、2000年以降の原油価格の高騰も(世界最大規模の産油国である)ロシアにとっては追い風となりました。金融マーケットもその追い風に乗り、急速に拡大していきました。平均株価=RTS指数が最高値を付けたのは、原油価格がピークを付けた2008年の同時期でした。

2014年には原油価格が暴落し、ロシア経済は悪化。通貨=ルーブルも暴落し、11月には変動相場制に移行したもののルーブル安の流れは変わらず、夏に1ドル=35ルーブル程度だったのが12月には70ルーブルを突破するなど、通貨危機が勃発しました。

※豆知識世界で最初の株式会社は、1553年に設立したモスクワ会社(ロシア会社)と言われています。但し、モスクワ会社はロシアに存在したのではなく、イギリスで設立された、ロシアとの交易目的の会社です。

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