世界の金融の歴史辞典主に現代史(1945年以降)に絞った、各国の金融・経済の歴史年表サイト
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アメリカの金融の歴史

20世紀に入り、世界の覇権(軍事面や経済面)がヨーロッパからアメリカに移りました。そして金融マーケットの中心も、ロンドンからニューヨークに移りました。以後、アメリカは世界の金融の最先端を走っています。ファンド(投資信託)が生まれたのも、MMFやオプション取引や確定拠出年金などの金融商品も、アメリカで生まれた後に世界へ普及していきました。現代の金融の歴史は、アメリカ合衆国の金融史そのものだと言えます。

年月 分類 事柄
1817年 金融 ニューヨークで証券取引所の前身が設立
以前は「トンティンコーヒーハウス」という社交場で取引が行われていた。
1896年5月 金融 ニューヨークダウ平均株価が誕生
当初は12銘柄で、現在も残るのはGE(ゼネラル・エレクトリック)のみ。
1909年 金融 ムーディーズ社が世界で最初の格付けを行う
鉄道会社の財務分析から、その社債の信用力を格付けした本を出版。
1913年12月 金融 FRB(連邦準備制度理事会)が設立
アメリカの中央銀行に相当する
1924年 金融商品 世界初の投資信託=マサチューセッツ・インベスターズ・トラストが設定
1927年 金融商品 初めてイギリス企業に対してADRを認可
ADR(米国預託証券)とは本国と米国で重複上場できる仕組みの事。
1929年10月 バブル 世界大恐慌が勃発
10月24日の米国株価の暴落から、世界的な大恐慌へと発展。
1939年9月 政治・外交 第二次世界大戦が勃発
アメリカも当事者として日本などと戦争に突入する。
1945年8月 政治・外交 第二次世界大戦が終結
同時に米ソ冷戦時代の幕開け。米国は資本主義国家のトップとして君臨。
1957年3月 金融 平均株価=S&P500指数が誕生
1971年 金融商品 アメリカでMMF(マネー・マネージメント・ファンド)が誕生
1971年 金融 ナスダック証券取引所が誕生
ナスダック総合指数は1971年2月5日が基準値算出日(100)。
1971年7月 金融商品 世界初のインデックスファンドが誕生
ウェルズ・ファーゴ銀行が企業年金向けに設定。
1971年8月 為替 ニクソンショック
アメリカが金=ドルの交換を撤廃。金1オンス=35ドル⇒38ドルへ変更。
1971年12月 為替 スミソニアン協定
米ドルへの固定レートが変更。ドル円は360円⇒308円へ切り上げ
1972年 為替 通貨の先物取引がシカゴ・マーカンタイル取引所で開始
米ドルとポンド・フラン・マルク・円。
1973年 金融商品 株式のオプション取引が開始
1973年3月 為替 為替の変動相場制が開始
スミソニアン協定が廃止され、主要先進国の通貨が変動相場制へと移行。米ドルは基軸通貨となる。また国策としてドル安政策を進める。
1973〜4年 バブル 第一次オイルショック
原油価格の高騰をきっかけに、世界中で物価が急上昇して問題となる。アメリカや日本では、戦後初めて実質GDPがマイナスに転じる。
1975年5月 金融 株式売買の委託手数料が自由化
1976年1月 為替 キングストン合意
金とドルとのレート固定を完全撤廃
1981年 金融商品 アメリカで確定拠出年金制度が開始
1984年7月 その他 ロサンゼルスオリンピックが開催
1985年9月 為替 プラザ合意
G5がドル高対策として、ドル売りの協調為替介入を実施
1987年10月 バブル ブラックマンデーが発生
NYダウ平均株価が一日で-22%という原因不明の大暴落を記録。これは史上最大の下落率であり、世界中に株安が波及する。
1990年6月 金融 OTCBB(OTCブリティンボード)がNASDAQで設立
OTCBBとは非上場株式の店頭取引システムのこと。
1991年1月 政治・外交 湾岸戦争が勃発
1993年1月 金融商品 世界初のETF「SPDR S&P 500 ETF (SPY)」が上場
1994年6月 その他 アメリカでサッカーワールドカップが開催
1996年3月 金融商品 アメリカ以外の国別ETFがNYに上場
iShares製ETF。カナダ・イギリス・メキシコ・香港・日本など17カ国。
1997年 金融商品 アメリカで初めて物価連動債の発行が開始
世界初の物価連動債は1981年のイギリス。
2000年 バブル ITバブルの崩壊
ナスダックのIT企業を中心とする驚異的な株価バブルが破裂する。
2001年9月 政治・外交 9.11同時多発テロが勃発
人類史上最悪のテロと言われ、株式市場も17日まで休場となる
2001年10月 政治・外交 アメリカがアフガニスタンを空爆
9.11テロの首謀者とされるアルカイダの殲滅が名目。
2001年12月 金融 エンロンが破綻
ITバブルの象徴的な一社が、不正会計が発覚して経営破綻。
2002年7月 金融 ワールドコムが破綻
負債総額410億ドルは、エンロンを超える史上最大の倒産となる。
2003年3月 政治・外交 イラク戦争が開始
ブッシュ大統領が言い放った「大量破壊兵器」は見つからず、結局は単なる侵略戦争だったとの批判が相次ぐ。
2007年 バブル 米不動産バブル崩壊
低所得者向けの「サブプライムローン」の多くが貸し倒れとなる。
2007年4月 金融 NYSEユーロネクストが誕生
ニューヨーク証券取引所と欧州のユーロネクスト取引所が経営統合。
2008年2月 金融 NASDAQ・OMXグループが誕生
ナスダック証券取引所と北欧などの取引所グループ=OMXが経営統合。
2008年9月 バブル リーマンショック勃発
この後のAIG国有化(下記)など「100年に一度」クラスの世界的金融危機の総称として、日本ではリーマンショックと呼ばれる。リーマンブラザーズの負債総額6130億ドルは、02年のワールドコムを超える史上最大の破綻。
リーマンショックの原因
2008年9月 金融 AIG国有化
大量のCDS(倒産保険)を扱っており、破綻すればリーマンとは比べものにならない位の大混乱が起きるところだった。
2008年9月 金融 米下院で金融安定化法案の否決
誰もが予期しなかった事で、株式市場が大暴落!
2008年12月 金融 アメリカが史上初めてゼロ金利政策を導入
金融危機に対処する為、FRBはFF金利を0〜0.25に設定。後に量的緩和政策(QE1・QE2)へと舵を切る。
2009年1月 政治・外交 バラク・オバマが大統領に就任
アメリカ初の黒人大統領として、米国経済の再建に期待が集まる。
2010年5月 バブル P&G株を誤発注事件
NYダウが日中最大の下げ額となる−998ドルを記録する。
2011年8月 金融 米国債が格下げ
債務上限問題を受けて、S&Pが米国債を史上初めてAAAから格下げ。
2014年10月 金融 FRBが量的緩和政策を終了
景気回復に伴い、リーマンショック以降続いた大規模金融緩和が終わる
2015年12月 金融 FRBが政策金利を0.25%⇒0.5%へ利上げ
リーマンショック以降、始めて米国が利上げ局面に入る

ゆえに、世界の株式や為替や債券のマーケットは、アメリカ市場の影響を大きく受けます。1929年の世界大恐慌の原因は、アメリカの株価バブルの崩壊にありました。1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊、2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマンショック、これらは全てアメリカ国内の問題でしたが、バブルが弾けた影響は世界中の金融マーケットに波及しました。

21世紀は中国やインドなど、アジアの新興国が「経済面では」世界に大きな影響を及ぼす事になるでしょう。しかし、これら新興国の金融マーケットは閉ざされており、金融面で世界をリードするような事は起こりえません。よって今後も、世界の金融市場は、アメリカという圧倒的存在を中心に回っていく事になります。

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